空間コンピューティングのGracia AI、1,200万ドルの資金調達を実施
uniqorns編集チーム 2024.06.17
Gracia AIは、空間コンピューティングのための写実的な体積映像を作成するために、1,200万ドルを調達した。このAIパワードのテクノロジーは、プロのクリエイターやメディア企業向けに設計されており、作成された映像は6自由度で表示できる。この資金調達は、The Venture Reality Fund、Triptyq Capital、LVL1 Group、Future Fundから出資され、会社のチームの強化と、YouTubeなどのプラットフォームの表示能力と空間コンピューティングのインタラクティブ性と創造性の潜在能力を組み合わせたプラットフォームのローンチをサポートするために使用される。
現在、主要なバーチャルリアリティヘッドセットで機能しているGracia AIは、近々デスクトップ、モバイルデバイス、およびApple Vision Proでも利用できるようになる。世界中ですでに5100万個以上のヘッドセットが出荷されており、空間コンピューティングコンテンツ市場は2026年までに7000万以上の月間アクティブユーザーに達し、75億ドル以上の成長を予測している。これまでに、Gracia AIは、1,000人以上のテック愛好家によるトライアルモードでテストされ、Elen Sheidlin氏やイギリスのデザイナーSabina Bilenko氏などの現代のアーティストとのパイロットプロジェクトの開発に同意した。
Gracia AIは、プロのクリエーターにツールを提供することで、VRコンテンツの多様性の問題に取り組んでおり、迅速なコンテンツ制作と効率的な配信を広範な視聴者に可能にする。このスタートアップは、独自のAIモデルトレーニングパイプラインを使用して体積映像を開発し、市場で利用可能な他のソリューションよりも10倍速くネイティブ解像度でレンダリングする。また、Gracia AIは、自然な視差効果を持つデバイス内リアルタイムVRレンダリングを実現し、最初に処理された体積映像から抽出した不可能なカメラ2Dフライトスルーや没入型リピートの提供も可能にする。
同社のAIテクノロジーは、スポーツ、エンターテイメント、アート、ファッションなど、さまざまな産業にシームレスに統合され、Gracia AIで公開されるか、パートナーのプラットフォーム上のSDKを介して簡単に配信されるコンテンツを提供する。