「buy now, pay later」サービスを提供するGynger、シリーズAにて2,000万ドルの資金調達を実施
uniqorns編集チーム 2024.06.20
Gyngerは、シリーズAラウンドにて2,000万ドルの資金調達を行なった。PayPal Venturesがこのラウンドを主導し、Gradient Ventures(グーグルのAIに特化したベンチャーファンド)、Velvet Sea Ventures、BAG Ventures、Deciens Capitalが参加した。
「buy now, pay later」サービスを提供するGyngerは、テクノロジーの購入に関連する費用を「金融化、支払い、管理」すると主張しており、ソフトウェア、ハードウェア、クラウド、インフラストラクチャなど、あらゆるテクノロジーの購入について、企業に担保のない信用枠を提供する。この資金調達により、Gyngerは総額3,170万ドルのベンチャーキャピタルを調達した。また、Community Investment Management(CIM)からの借入枠も確保しており、最大1億ドルまでの資金提供を受けることができる。
Gyngerは、人工知能とデータ分析を活用して顧客のクレジット審査と承認を行い、購入者と販売者の両者のニーズに最適な資金調達の機会を提案する。また、Gyngerは、購入者に対して即日のクレジット決定と支払いオプションを提供し、購入者の代わりにベンダーに支払いを行う。これは、企業がテクノロジーを購入する際の「買い物をしてから支払う」サービスと考えることができる。Gyngerは、顧客がテクノロジーを購入する際に柔軟な支払い条件を提供することで、テクノロジーを販売するベンダーにも埋め込み型の資金調達の機会を提供する。Gyngerは、売り手に対して年間一括払いを行い、顧客は自分の都合に合わせてGyngerに返済する。
このようなサービスの需要は高まっており、Gyngerの収益も急成長している。売り上げは前年比で700%以上増加しており、顧客数も前年比で5倍に増加した。Gyngerは、AWS、Google Cloud、Okta、Cisco、Salesforce、HubSpot、Oracle、GitHub、Snowflake、Amplitudeなど、数百のベンダーを含む顧客に対して、数千の支払いを実現している。
今回調達したGyngerの新しい資金は、事業の拡大と融資に使用される。同社は、最終的には次世代のAR(売掛金)/AP(買掛金)プラットフォームになることを目指し、Gyngerが購買および販売の経験に支払いと資金調達を埋め込むことで、巨大なネットワーク効果を生み出し、深い関係を築くことができるとしている。