ヘルスケア・ベンチャーのイントロン・スペース株式会社、総額約1億円の資金調達を実施

Image Credits: イントロン・スペース株式会社

ヘルスケア・ベンチャーのイントロン・スペース株式会社、総額約1億円の資金調達を実施

uniqorns編集チーム 2024.05.20

男性用尿もれケア「TIMESHIFT」を製造・販売するイントロン・スペース株式会社(本社:東京都荒川区 代表取締役:今井茂雄)は、2024年4月にTNPグループなどを引受先とする第三者割当増資を実施、総額約1億円の資金調達を完了した。今回の調達により、累計調達額は約2億2千万円となった。同社は、尿失禁を患っていても、これまでと変わらずアクティブな活動を続けられるよう人々をサポートする。

イントロン・スペース株式会社は男性用尿もれケア製品に取り組んでいる。尿失禁は日本では50歳以上の男性の3人に一人、30代男性でも6人に一人が経験する症状である。「たかが尿失禁」と思われるかもしれないが、本人や家族にとってはとても深刻な問題であり、大人が社会的に引き篭もる大きな原因にもなっている。また、本人や家族の問題に留まらず、地域社会の負担増や医療・介護保険の支出増など、さらに地球環境にも大きな影響をもたらす課題である。他方、世界の高齢化に伴い、確実にグローバルに市場の成長が見込まれる領域である。社長の今井茂雄 氏は、長年、大手トイレメーカーの研究・新事業開発部門で最先端トイレの研究開発に従事、その活動の中で上記の問題を痛感、また、家族の介護の現実にも直面し、2019年に社会課題解決型のスタートアップとして同社を立ち上げた。

同社は2019年10月の設立以来、排尿ケアに革新を起こすべく研究を進め、超軟伸性素材をBio-Mimic(生体模倣)の発想で機能設計し、違和感どころか装着している感すらない排尿ケア製品の開発に成功。昨年には金沢大学附属病院にて前立腺全摘の術後患者の協力を得て臨床実験を実施。さらに首都圏を中心にモニターユーザーによる装着実験も実施し、現在、製品TIMESHIFT 100のテスト販売を実施している。
今回の資金調達を基に、人員増強による正式販売に向けた体制づくりとともに、さらなる開発の加速化を進める。

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