
Image Credits: 株式会社HPC沖縄
株式会社HPC沖縄、総額2,000万円の資金調達を実施
uniqorns編集チーム 2024.05.03
HPC®技術により社会課題を解決し、コンクリート業界にイノベーションを起こすことを目指し事業を展開する株式会社HPC沖縄(本社:沖縄県浦添市、代表取締役:阿波根 昌樹)が、資本業務提携を目的として株式会社okicom(本社:沖縄県宜野湾市、代表取締役:小渡 玠)及びテックサービス株式会社(本社:沖縄県沖縄市、代表取締役:仲宗根 基)を引受先とした第三者割当増資により総額2,000万円の資金調達を行った。
今回の第三者割当増資により、増資引受会社が有する強みを当社の「HPC®ソリューション」に組み込むことにより、社会課題解決に向けた様々なソリューション、ビジネスモデルを構築し、脱炭素社会実現への貢献等への取り組みを強化していく。
内訳は、株式会社okicomが1500万円、テックサービス株式会社が500万円である。
今回の資金は、研究開発資金、およびソリューション営業人材の採用に使用される。
極薄型・強靭性、無塩害性、高意匠性等の特徴をもつHPC® 技術とは、沖縄の厳しい自然環境『塩害・台風・地震』の課題解決から生まれた沖縄発世界初のユニークなコンクリート系の特許技術である。
また、この技術により海に囲まれた日本という地域性を生かしコンクリートに海水利用の可能性を広げたことは、2025年大阪・関西万博のパビリオンの外装材に繋がった。
多様な利用可能性を有するHPC® 技術により、世界中で古くから利用されているコンクリートの高付加価値化に加え、新たな可能性を創造し、地場産業からの脱却、HPC® 技術ライセンス事業のグローバル化を目指して、2014年11月に沖縄で同社は設立された。
設立以降、様々な建築物・構造物でHPC®が採用されてきた。
代表的なものとしては、沖縄県内では、「那覇文化芸術劇場なはーと」の首里織ファサード、「琉球銀行牧港支店」の屋根、県外では、「NTT西日本QUINT BRIDGE」の横ルーバーなどで使用されている。
2023年1月、HPC®は、高意匠性と耐久性を両立させたことで、地場産業を代表するコンクリート製品のグローバル展開可能性を広げたことが評価され、「第9回ものづくり日本大賞」経済産業大臣賞を受賞した。
現在は建築物・構造物へのHPC®の使用拡大だけでなく、ITを積極的に活用し、HPC®技術を用いた脱炭素社会の実現に貢献するビジネスモデルの構築など、社会課題解決のためのソリューション開発にも注力している。