Intel CapitalとKhoslaがSiPhox Healthの自宅血液検査技術への2,700万ドルの投資を主導

Image Credits: SiPhox Health

Intel CapitalとKhoslaがSiPhox Healthの自宅血液検査技術への2,700万ドルの投資を主導

uniqorns編集チーム 2023.07.19

SiPhox Healthは、マサチューセッツ州バーリントンを拠点に、MITの科学者であるDiedrik VermeulenとMichael Dubrovskyにより2020年に設立された。当時、同社は光学チップ用の回路板を開発しており、その目標は冷蔵庫サイズの診断機器を小型チップに置き換えることであった。初の製品は、使い捨てカートリッジに1ドルのCOVID-19検査キットだった。

SiPhox Healthの目標は、シリコンフォトニクスチップ技術を使用したより進んだ血液検査を通じて、便利で低コストの健康検査をすべての家庭に提供することで、この問題を解決することである。この半導体技術は、インターネットの接続性を変えたものである。

最近の資金調達ラウンドでは、Intel Capitalが主導し、Khosla Ventures, Kortex Ventures, Alumni Ventures, Metaplanet, Shorewind Capital, LongeVC, Overlap Holdings, Duke Capital Partnersが参加した。この結果、同社の累計調達額は2,700万ドルに達した。

現在、同社は送付されたサンプルを使用して検査を実行し、従来の技術を使用している。自宅で使用できるデバイスの開発に取り組んでいるが、まだ市場には出ていない。将来のオファリングの価格は、SiPhox Home製品を含む、サブスクリプションベースで月額100ドル以下となると同社は発表した。

SiPhox Healthは、次の1年以内にSiPhox Home製品をU.S. Food and Drug Administrationの承認を得るために努力している。このプラットフォームは、指先からの血液サンプルからのタンパク質とホルモンの検査を提供し、結果は5分以内に得られる。同社は、このことについて数千人のケーススタディを行う準備を進めている。

同社の手法は、Everlywellなどの企業によって推進され、Oova, Simple HealthKit, Senzo, Healthtracka, TBD Health, Starling Medical, Hormonaなどの世界中のスタートアップが補完してきた、診断市場の大きなシフト、すなわち在宅化をうけている。

新たな資金調達により、SiPhox Healthは、生物学、科学者、エンジニア、機械エンジニアの分野で現在の30人のチームを拡大し、現在のビジネスの提供を拡大することが可能になる。

一方、Intel Capitalは最近、Figure、AI対応のセンシング技術会社MatrixSpace、データワークフローオートメーション会社Alkymiへの投資を行うなど、忙しく活動している。この投資の一環として、Intel CapitalのマネージングディレクターであるSrini AnanthがSiPhox Healthの取締役会に参加することになった。