株式会社ispace、三井住友銀行からの借入による計70億円の資金調達を実施

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株式会社ispace、三井住友銀行からの借入による計70億円の資金調達を実施

uniqorns編集チーム 2024.04.24

株式会社ispace(東京都中央区、代表取締役:袴田武史)は、ミッション3及びミッション6の開発及び運用に係る運転資金として、三井住友銀行より計70億円の資金を銀行借入により調達する。

株式会社ispaceは、2024年4月30日(火)に短期及び長期の借入計70億円を実行し、2026年に打ち上げを予定しているミッション3及び2027年に打ち上げを予定しているミッション6の開発及び運用等に係る運転資金を調達する。

尚、本借入金の一部については、三井住友銀行からの既存借入金の返済に伴う借り換えとなる。
また、同70億円の内、短期借入金(ブリッジローン)については、今後の期間満了に伴い金融機関とパーマネントローン化の手法について協議中である。

月面開発に向けた技術の品質向上サイクルを加速し、拡大が期待される市場需要の取り込みに注力するため、同社は今後も様々な資金調達手法を活用し、手元資金の拡充及び財務基盤の安定性を一層高めていく。

株式会社ispaceは、「Expand our planet. Expand our future. ~人類の生活圏を宇宙に広げ、持続性のある世界へ~」をビジョンに掲げ、月面資源開発に取り組んでいる宇宙スタートアップ企業である。
日本、ルクセンブルク、アメリカの3拠点で活動し、現在約300名のスタッフが在籍している。
2010年に設立し、Google Lunar XPRIZEレースの最終選考に残った5チームのうちの1チームである「HAKUTO」を運営した。
月への高頻度かつ低コストの輸送サービスを提供することを目的とした小型のランダー(月着陸船)と、月探査用のローバー(月面探査車)を開発。民間企業が月でビジネスを行うためのゲートウェイとなることを目指し、月市場への参入をサポートするための月データビジネスコンセプトの立ち上げも行う。
2022年12月11日には SpaceXのFalcon 9を使用し、同社初となるミッション1のランダーの打ち上げを完了。続く2024年冬にミッション2の打ち上げを、2026年にミッション3、2027年にミッション6の打ち上げを行う予定である。

ミッション1の目的は、ランダーの設計および技術の検証と、月面輸送サービスと月面データサービスの提供という事業モデルの検証および強化であり、ミッション1マイルストーンの10段階の内Success8まで成功を収めることができ、Success9中においても、着陸シーケンス中のデータも含め月面着陸ミッションを実現する上での貴重なデータやノウハウなどを獲得することに成功。ミッション1で得られたデータやノウハウは、後続するミッション2へフィードバックされる予定である。
更にミッション3では、より精度を高めた月面輸送サービスの提供によってNASAが行う「アルテミス計画」にも貢献する計画である。

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