日本超電導応用開発株式会社、J-KISS型新株予約権の発行により資金調達を実施

日本超電導応用開発株式会社は、SOLIZE株式会社、他1社を引受先とするJ-KISS型新株予約権の発行を実施した。

日本超電導応用開発株式会社は、超電導材料や線材の研究開発に取り組んでいる。特に、同社が開発した世界で最も細く、しなやかで曲げやすい超電導線材は、従来の技術では実現が困難であった複雑かつコンパクトな超電導コイルの製造を可能にする。この技術により、超電動技術の利用範囲は直流から交流領域へと拡大し、さまざまな分野での応用が期待されている。

同社が扱う線材の中に冷却温度が高いニホウ化マグネシウム（MgB2）が含まれている点である。この材料を利用することで、従来の液体ヘリウム冷却に代わり、より入手しやすい液体水素を用いた冷却が可能となる。この革新により、超電導技術の実用化が進み、コスト削減や供給安定性の向上が見込まれている。

さらに、日本超電導応用開発株式会社の技術は、SOLIZE株式会社の3次元設計技術やシミュレーション技術、金属3次元造形技術と融合することで、より複雑で難易度の高い製品開発を加速させることが可能である。この協業により、革新的な超電導応用製品の市場投入の可能性が広がることが期待される。

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