情報システム部門におけるITデバイスやSaaS管理などのノンコア業務を効率化するプラットフォームを運営するジョーシス株式会社、ベンチャーローンにて140億円の資金調達を実施

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情報システム部門におけるITデバイスやSaaS管理などのノンコア業務を効率化するプラットフォームを運営するジョーシス株式会社、ベンチャーローンにて140億円の資金調達を実施

uniqorns編集チーム 2024.10.08

ジョーシス株式会社は、セキュリティ強化とコスト削減を実現するために、140億円のベンチャーローンを調達した。この資金調達により、同社は新サービス「SaaSドック」と「SaaSキュア」を提供開始することを発表した。これらのサービスは、情報システム部門におけるITデバイスやSaaS管理などのノンコア業務を効率化するためのプラットフォームを運営するジョーシスにとって重要な一歩である。

近年、企業のSaaS利用は急増している。DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進により、業務効率化が進む一方で、基幹システムとは異なり、SaaSの導入は業務部門主導で行われることが多い。このため、ルールが未整備であり、セキュリティリスクや不要アカウントによる無駄コストが発生するという課題が浮上している。多くの企業がこれらのリスクに気づきつつも、迅速な普及スピードと情報システム部門のリソース不足から、適切な対策が講じられない状況にある。

同社は、このような企業の課題に対処するため、2021年9月から「ジョーシス」を提供してきた。ITデバイスやSaaS管理を効率化するプラットフォームを通じて、企業が抱えるSaaS運用に関する喫緊の課題を解決することを目指している。今回の140億円の資金調達は、同社がテクノロジーとサポートへの投資を強化し、さらなるサービスの向上を図るためのものである。

特に注目すべきは、「SaaSドック」と「SaaSキュア」という新サービスである。「SaaSドック」はSaaSの利用状況を可視化し、包括的な診断調査を行うサービスである。一方、「SaaSキュア」は、その診断結果をもとに、最適化のための実行を代行するものである。これらのサービスを通じて、企業はSaaS管理の最適化を実現し、コスト削減とガバナンスの強化を図ることができる。

さらに、ジョーシスはテクノロジー面でも大規模な投資を行っている。シリコンバレーとインドにおける製品開発に2年間で100億円を投資し、開発速度を10倍に引き上げる計画である。また、カスタマーサポートへの投資も10倍に拡大することで、顧客へのサポート体制を強化し、SaaS管理の課題解決に貢献することを目指している。

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