東京大学発のAI・宇宙ベンチャー株式会社LocationMindがシリーズB 2ndクローズにて13.7億円の資金調達

Image Credits:株式会社LocationMind

東京大学発のAI・宇宙ベンチャー株式会社LocationMindがシリーズB 2ndクローズにて13.7億円の資金調達

uniqorns編集チーム 2024.09.13

株式会社LocationMindは、2024年9月17日にシリーズBの資金調達を完了したことを発表した。今回の資金調達により、シリーズBの総額は31.7億円に達し、創業からの累計資金調達額は約49.1億円となる。シリーズB 2ndクローズでは、エクイティ約9.3億円、デット約4.5億円の合計13.7億円を調達した。

株式会社LocationMindは、東京大学発のAI・宇宙ベンチャーであり、世界最大の位置情報銀行を目指している。具体的には、位置情報に関連するAI事業と宇宙事業の二本柱で事業を展開している。

AI事業においては、人・自動車・船舶・衛星画像など多様な形式のグローバル位置情報ビッグデータを扱い、高度な分析を提供している。現在では、80か国を超える位置情報を取り扱うまでに成長しており、今後も国内外でのビジネス展開を加速させる計画である。

宇宙事業においては、測位信号自体にセキュリティ対策を施す特許技術を有し、次世代のGNSSセキュリティサービスを提供している。GPSを代表とする測位信号は、現在の位置情報を知るための主要な手段となっているが、オープンな仕様で発信されているため、容易に改ざんや攻撃を受けるリスクがある。このような事業環境の中、株式会社LocationMindは既存事業の拡張及び新規事業への成長資金を調達するために今回の資金調達を実施した。

資金調達の目的

1. 既存事業における分析ソリューションの拡張と展開地域・領域のさらなる拡大
◦ 人材採用やデータソースの取り扱いの拡大、ソリューションの高度化を通じて、グローバル展開を加速させるための成長資金を投下する計画である。

2. 宇宙事業の事業化
◦ 自動車、船舶、ドローンなどのスマートデバイスに対する次世代GPS受信機の開発や、安心・安全な測位技術に基づく社会基盤の構築を目指す。次世代の位置情報データを「不正ができる単なるGPS測位」から「不正がないと認証されたGPS測位」へと全て置き換えることを目指している。

3. 空間情報生成AIの開発
◦ チャットを通じて、世界中の人・自動車・船・不動産などの動態に関する高度な空間情報の分析を可能にするAIの開発を加速させる計画である。


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