「分子をミル」創薬基盤技術を開発するモルミル株式会社、シードラウンドにて資金調達を実施
uniqorns編集チーム 2024.05.24
モルミル株式会社(所在地:奈良県橿原市、代表取締役:森 英一朗)は、リアルテックホールディングス株式会社(所在地:東京都港区、代表取締役:丸 幸弘、永田 暁彦)と三菱UFJキャピタル株式会社(所在地:東京都中央区、代表取締役社長:小島 拓朗)と池田泉州キャピタル株式会社(所在地:大阪府大阪市、代表取締役:田中 耕)が運営するファンドを引受先とした第三者割当増資により、シードラウンドとして資金調達をした。
モルミルは、細胞内の分子の状態が変化することが疾病の兆候であることに注目し、その原因となる分子の動きを捉えることができる各種基盤技術を開発している。また、こうした創薬基盤技術を通じて、筋萎縮性側索硬化症(以下ALS)を含む神経難病の治療薬開発を加速させる取り組みを進めている。これまでに、分析化学的手法と核磁気共鳴法(NMR)を融合させることで、分子の動きを捉える技術の開発を進めてきた。分子の動きを捉える技術で、これまで創薬標的とすることが難しかった分子に対する創薬を可能にしていくことを目指している。治療法の無い病気に対して、薬の開発を通じて貢献していく。
今回調達した資金で、経営陣および研究開発体制の強化をおこなう。共同研究機関である奈良県立医科大学との連携を強化するため、共同研究講座[正式名称:分子動態創薬共同研究講座]を設置し、研究環境を充実させる。また、前回の資金調達から取り組んできた分子の動きを捉える技術を実際に創薬過程で活用できるように、さらに開発を進める。さらに、事業会社や製薬企業との協業を通じた、収益化にも取り組む。