計算リソースの可視化・管理・最適化に取り組むモルゲンロット株式会社、株式会社Cygames Capitalより資金調達を実施

Image Credits: モルゲンロット株式会社

計算リソースの可視化・管理・最適化に取り組むモルゲンロット株式会社、株式会社Cygames Capitalより資金調達を実施

uniqorns編集チーム 2024.06.19

企業の計算リソースの可視化・管理・最適化の実現、計算力のシェアリングにより、最適な計算環境を開発に取り組むモルゲンロット株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:森本 竜英)は株式会社Cygames Capital(本社:渋谷区、代表取締役:近石 愛作)を引受先とする第三者割当増資による資金調達を行なった。Cygames Capitalはモルゲンロットの持つコンピューティングリソースの可視化・処理技術・共有基盤技術の可能性を高く評価した。

モルゲンロット株式会社は、「必要な時に必要なだけの計算力にアクセスできる世界を実現する。」をミッションに掲げ、企業の計算リソースの可視化・管理・最適化の実現、計算力のシェアリングにより、最適な計算環境の提供を目指すスタートアップである。
今回の資金調達の目的として、一部実用化が完了しているモルゲンロットのメインサービスM:Arthur™とCloud Bouquet™(コンピューティングリソースの可視化・処理技術・共有基盤技術)の研究開発加速のために本資金を使用する。世界では将来的に、指数関数的に計算力が必要になると言われている。その数は想像に計り知れず、日本においては現状の約2,000倍以上が必要と言われている。一方で、高性能計算力(データセンター etc)の消費電力は著しく高く、脱炭素化が大きな課題となることが予想されている。モルゲンロットが実用化を目指すコンピューティングリソースの可視化・処理技術・共有基盤技術は直面するこれら課題を解決する。

モルゲンロットが開発した M:Arthur™ は、管理対象とするサーバーにエージェントをインストールするだけで、手軽に利用できるHPC向けジョブ管理サービスである。 現在、HPC環境はハードウェアの高騰や納期の長期化の影響により、オンプレ保有が厳しくなる一方で、導入されたものの平均稼働率が50%以下となってしまうケースが見受けられる。 さらに、現状の稼働率やジョブ実行状況を把握しようとしても、コマンド操作による見づらさや収集すべき情報が多いことから、自力で解析することは困難な状況にある。 M:Arthur™では、ジョブの状況を可視化、解析やレポート作成、ジョブの実行予約を容易にし、過去から未来まで長期的な目線で動向把握可能である。簡単な操作で業務稼働効率が向上し、費用対効果の改善にも貢献する。また、繁忙期の異なる部署間でサーバーを融通しあうことや、パブリッククラウド環境と連携し、繁忙期にはスポット的にクラウド環境を併用する運用も実現する。自社のサーバー利用状況の正確な把握と運用管理コストの低減を実現すると共に、ハードウェア更改タイミングでも最適な資産導入を可能とする。

Cloud Bouquet™ は、計算力を必要としているお客様と計算力を保有している企業や研究機関、データセンター事業者などをマッチングし、クラウド上で必要な時に・必要な分だけ計算力を提供するサービスである。特長として、Cloud Bouquet™のダッシュボード上で、様々なGPUが搭載されたサーバー ラインナップから価格を比較できる。 これらのサーバーの中から、最小構成1GPU, 1時間の契約により、予算や計算ボリュームに応じた申込みが可能である。加えて、大規模な利用や長期利用をご希望の場合は別途お得なプランも用意している。

モルゲンロット株式会社ウェブサイト