シルクを通じて持続可能な社会を目指すながすな繭株式会社、シリーズBラウンドにて1.7億円の資金調達を実施
uniqorns編集チーム 2024.09.27
ながすな繭株式会社は、シルクを通じて持続可能な社会を目指す企業である。この度、シリーズBラウンドにおいて1.7億円の資金調達を実施した。リードインベスターには、既存投資家であるRheosCP1号投資事業有限責任組合とライトアップベンチャーズ1号投資事業有限責任組合が名を連ね、新規投資家として近鉄ベンチャーパートナーズ株式会社と京銀輝く未来応援ファンド3号 for SDGs投資事業有限責任組合が参加した。
この資金調達の目的は、シルクタンパク加工および大規模養蚕に向けた設備投資と研究開発のスピードアップである。シルクはその優れた特性から、医療分野、美容分野、サプリメント、養蚕など、様々な分野での革新的な応用が期待されている。特に、シルクが持つ生体適合性は医療において注目されており、創傷被覆材や再生医療の分野での研究が進んでいる。また、美容分野では、シルクプロテインを含む化粧品の需要が高まっており、シルクを活用した製品開発が進行中である。
資金調達を受けて、ながすな繭株式会社は海外メーカーとの協業を進め、グローバル展開を目指している。特に、京都の丹後地域は日本有数のシルクの産地であり、その地域から世界に向けたシルクの可能性を発信していく考えである。代表取締役の堀井和輝氏は、今回の資金調達により、生産設備の増強と人材採用を進め、さらなる成長を目指していると述べている。
また、資金調達に伴い、経営管理や事業開発、生産・研究開発チームの採用を強化する方針である。シルクの持つポテンシャルを最大限に引き出すため、優秀な人材を確保し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを加速していく。
このように、ながすな繭株式会社は新たな資金を得て、シルクの新たな価値を創造するとともに、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを進めていくことが期待される。シルクを通じたイノベーションが、今後の社会に与える影響は計り知れず、注目される企業である。