Nautoへの株式会社ステランティスからの出資、Nautoの累計調達額は2億1500万ドルに

Image Credits:株式会社Nauto Japan

Nautoへの株式会社ステランティスからの出資、Nautoの累計調達額は2億1500万ドルに

uniqorns編集チーム 2023.06.23

株式会社Nauto Japanは、AIを活用した安全運行管理ソリューション「Nauto」を提供しており、Stellantis N.V.(ステランティス)のコーポレートベンチャーファンド、Stellantis Ventures(ステランティスベンチャーズ)の初年度出資先10社の一つとして選ばれ、累計調達額は2億1500万ドルに達したと2023年6月23日に発表した。

このラウンドは、Stellantis Venturesがリードし、既存出資者からの増資も含まれている。この調達を受け、Nautoのソリューションは今夏から米国におけるStellantisの商用車チャンネルを通じて提供される予定である。

Nauto, Inc.は、2015年3月に米国シリコンバレーで設立され、商用車の危険運転及び交通事故を防止するソリューションを提供している。独自のAIは、33億kmを超える実走行データとディープラーニングにより、急制動やあおり運転、わき見、居眠り、ながらスマホなどの危険行為にリアルタイムで警告を出し、運転行動の改善に貢献する。

2017年に日本に上陸して以来、600社以上がNautoを導入し、事故率と関連コストの大幅な削減が実現している。

Stellantis Venturesは、2022年に3億ユーロの初期投資で設立されたStellantisの初のコーポレートベンチャーファンドである。自動車やモビリティ分野で革新的かつ顧客中心なテクノロジーを開発しているスタートアップ企業を対象に、その成長および市場展開を支援している。

Nautoは、既にNavistar(ナビスター)やBrightDrop(ブライトドロップ)などと提携しており、Stellantisとの新たな提携により、より一層の事業拡大を目指している。

Nautoの先進的なAI技術は、事故防止だけでなく、運転行動そのものの改善にも一役買っている。実走行データと深層学習を活用したAIは、危険運転や交通事故を未然に防ぐための警告システムを提供し、運転を「見える化」することで運転行動の改善を促している。
その効果は日本における導入企業600社以上により実証されており、事故率の削減と運行コストの大幅な節約が達成されている。

今後、NautoとStellantisの連携により、自動車業界の安全性と効率性が一段と向上し、運転環境の改善が進むことが期待される。