次世代データインテリジェンスソリューションを提供する株式会社Quollio Technologies、シリーズAラウンドにて7.5億円を調達

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次世代データインテリジェンスソリューションを提供する株式会社Quollio Technologies、シリーズAラウンドにて7.5億円を調達

uniqorns編集チーム 2024.06.26

国内のエンタープライズ企業向けに次世代データインテリジェンスソリューションを提供する株式会社Quollio Technologies(代表取締役:松元亮太、本社:東京都千代田区)は、DNX Venturesをリード投資家とし、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ(ITV)および Incubate Fund を引受先とした第三者割当増資により、7.5億円の資金調達を完了し、これにより累計調達額が10億円を突破した。

これまでに、Incubate Fundはシードラウンドを、ITVはプレシリーズAラウンドをリードしている。

昨今、世界中の企業がクラウド化やデジタル化、AI化を進める中で、データ資産の適切な管理の需要が増している。特に、近年ではSnowflakeやDatabricksをはじめとするクラウド型データウェアハウスの普及により、データの計算や共有が容易になった一方で、データ品質の低下や信頼性の問題が浮き彫りになっている。歴史的に、データは様々な部署やシステムで独自に生成・利用されてきており、その過程で無限に新しいデータが生まれる結果、意味・定義の不整合や低品質データの散見、離職による生成背景の忘却などが多発している。

特に大企業において、DXやAIの文脈で会社全体でのデータ資産管理を考えた際、こうした問題が顕在化し、組織的なデータ活用が妨げられ、またAIのビジネス利用も浸透しづらい状況を生んでいる。

この課題に対処するためにQuollioは、戦略的なメタデータ供給によって組織全体のデータ資産の収集と整理を効率化し、データ&AI活用のポテンシャルを解放する「アクティブメタデータ」の考え方に着目し、メタデータ管理技術を軸にした「Quollio Data Intelligence Cloud」を開発・提供している。

このプラットフォームを活用することで、「メタデータ(データの意味定義や品質状態、ライフサイクル、用途などの情報)」を一元管理し、企業のデータ&AI活用、またそれらのガバナンス活動を根本から支える。すでに2021年の創業から3年で、KDDIや博報堂テクノロジーズでの導入も進むなど、大企業のDX・クラウド化の加速を受けて、Quollioの引き合いは急拡大している。国内IT環境の構造的な特徴にアドレスしたインターフェース設計や、顧客側の要望がすぐに反映される点も、国産スタートアップならではの支援と評価されている。

今回調達した資金は、より多くのデータマネジメントに苦悩する企業に向けて、さらに満足度の高いサービスを提供するために充てる予定である。注力領域は、プロダクトの強化、サポート体制の強化と顧客満足度の向上、生成AIとのインテグレーションを含むテクノロジーへの積極的な投資である。

企業IT動向調査報告書によれば、国内の売上1兆円企業の約7割が既にメタデータ管理に取り組んでおり、この取り組みが企業にとって喫緊の課題であることが示されている。また、経営者のためのデータ読本によれば、データの棚卸しとカタログ化がデータ経営実現にとって重要であると示されている。Data is new oilである今日において、Quollio Technologiesは更なる成長を遂げ、メタデータ管理技術とソフトウェア開発力を軸に、データ資産の管理に悩みを抱える大企業の経営課題を解決し、データやAIを活用した価値創造を後押ししていく。



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