Ocient、4,940万ドルを調達しハイパースケールデータベースの能力を拡大

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Ocient、4,940万ドルを調達しハイパースケールデータベースの能力を拡大

uniqorns編集チーム 2024.03.11

ハイパースケールデータウェアハウスのベンダーであるOcientは、人工知能(AI)の需要の継続と新しい業界向けユースケースの能力向上を目指し、新たに4,940万ドルを調達すると発表した。この新たな資金調達により、同社が調達した総額は1億1,900万ドルになる。

CEOのクリス・グラドウィンによって2016年に設立されたOcientは、その前の企業Cleversafeを2015年に13億ドルでIBMに売却した後に設立された。同社の主な目標は、兆行以上のデータを含むハイパースケールのワークロードに対応するデータ分析プラットフォームを構築・提供することである。2023年には、機械学習と地理空間の機能を備えた同名のデータプラットフォームを拡張した。

Ocientは、Snowflakeなどの他のデータウェアハウス技術との差別化を図っており、最大のデータセットに焦点を当て、組織がそれらを迅速に分析してビジネスの成果を改善できるようにしている。新たな資金調達により、同社はさまざまな業界向けの特定の機能をさらに拡充し、大規模なデータセットを分析する必要がある業界の垂直組織に対応していく。

Ocientは、将来的には類似性インデックスをロードマップに追加し、将来の顧客に対してAIの使用例を含む大規模なベクトル埋め込みデータベースワークフローをサポートする予定である。

垂直市場への力を高めるためにOcientの方向性について、Gladwin氏は、Ocientのコア市場はこれまでに電気通信、セキュリティ、広告技術、金融サービスなどであったが、現在は不動産、都市計画、農業などを含む複数のユースケースにおいて、気候インテリジェンスの機能を拡充している。