生成AIプラットフォームを構築して、煩雑な企業の業務を自動化することを目指すOrby AI、シリーズAラウンドにて3,000万ドルの資金調達を実施
uniqorns編集チーム 2024.06.27
Orby AIは、3,000万ドルのシリーズAにて資金調達を実施した。このスタートアップは、生成AIプラットフォームを構築して、煩雑な企業の業務を自動化することを目指している。またOrby AIは、新たな「大規模アクションモデル」技術を発表した。この技術により、AIエージェントが複雑なビジネスプロセスを学習し自動化することが可能となる。
今回調達した資金は、製品開発と市場展開のために使用される。Orby AIは現在、テクノロジー、保険、消費財、不動産などの産業において大企業の顧客に焦点を当てている。特に、財務、会計、人事、オペレーションといったバックオフィスの機能において採用が進んでいる。
Orby AIは、従来のロボティックプロセスオートメーション(RPA)ソリューションとの差別化を図っている。このプラットフォームは、ルールに基づいた従来のソリューションとは異なり、基盤モデルを使用しており、生成AIの力を活用してルールに基づかない非常に複雑なプロセスを自動化することができる。Orby AIのプラットフォームは、スクリーンショット、クリック、キーストロークなどのマルチモーダルな入力を使用して、大規模アクションモデルをトレーニングする。AIはワークフローを自動化するためのスクリプトやコードを生成し、人間の従業員とのフィードバックやエッジケースの取り扱いも行う。
生成AIの進化に伴い、Orby AIのようなソリューションは、データ集中型の企業ワークフローの効率と生産性を大幅に向上させる潜在力を持っている。大規模な言語モデルの力をマルチモーダルな入力と人間のフィードバックと組み合わせることで、AIは複雑な知識作業を自動化するために人間の従業員と緊密に連携する未来を示唆している。しかしながら、自動化技術には、企業が移行を注意深く管理し、仕事や役割への潜在的な影響を慎重に考慮する必要がある。