P2P型VPN通信セキュリティー提供の「Runetale」、Carbide Ventures及びDelight Ventures等から総額9000万円を調達

Image Credits: Runetale株式会社

P2P型VPN通信セキュリティー提供の「Runetale」、Carbide Ventures及びDelight Ventures等から総額9000万円を調達

uniqorns編集チーム 2023.07.04

東京都港区に本社を構えるRunetale株式会社(以下、「当社」)は、4日に総額9000万円の資金調達を完了したと発表した。本ラウンドは米国投資家Carbide Ventures及びDelight Venturesがリードし、石塚亮氏(メルカリ共同創業者)、Hua Hu氏(元Mercari US Head of Engineering)等がエンジェル投資家として参加した。これにより、当社の資金調達総計は9000万円に達した。

当社は、代表取締役奥村晋太郎を中心として、Peer-to-peer型フルメッシュプライベートネットワーク(VPN)技術を駆使し、複雑化するインターネットの仕組みをシンプルにすることを目指す事業を展開している。「Runetale」正式版のサービス提供開始とソースコードのオープンソース化に関しても本資金調達と共に発表された。

近年、リモートワークやインフラのクラウド移行、IoTデバイスの普及が進んでいる一方で、企業のセキュリティーの要となるVPNの重要性も高まっている。現代社会において、VPNは通信のセキュリティー確保に欠かせない存在となっているが、従来型のVPNはその設計思想や構造上の問題から、新しい働き方やクラウド、そして大量の通信を安全に管理するための要求に十分に応えられていない。その結果、VPNの脆弱性を突いたサイバー攻撃が増加し、企業のデジタル化が進む現代において深刻な問題となっている。

当社の「Runetale」は、このような課題を解決し、現代の企業が直面するセキュリティー問題に対処するための新たな解決策を提供することを目指している。

本資金調達により、Runetaleが提供するVPNの主要機能開発・パフォーマンス強化、エンタープライズの要件に応えるためのForward-deployedエンジニア ・サポートエンジニア・システムエンジニアなど、開発組織の拡充を進める。また、プロダクトのグローバル展開に向けたEnterprise Sales、PLG (Product-led growth)を加速させるProduct Marketing等ビジネスサイドの体制構築も推進していく予定である。