Qase、ソフトウェアテスト管理プラットフォームを開発・提供のため720万ドルを調達

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Qase、ソフトウェアテスト管理プラットフォームを開発・提供のため720万ドルを調達

uniqorns編集チーム 2023.08.26

オースティンに拠点を置くQaseは、ソフトウェアテストの品質管理とレポーティングを行うためのプラットフォームを提供しており、このたびシリーズAラウンドで720万ドルの資金調達を実施した。

このラウンドは、Chrome Capitalをリード投資家とし、FinSight VenturesとS16VCも参加している。

この資金調達を受け、Qaseは製品開発に主に充てるとしている。具体的には、プラグインマーケットプレースの開発、33人の従業員を年内に50人に拡大することなどが挙げられる。これにより、R&Dを加速し、ユーザーのニーズに応えるためのイノベーションを継続するという。

Qaseは、ソフトウェアエンジニアとしてのキャリアをPHP開発者としてスタートさせたNikita Fedorov氏によって設立された。

彼は、クラシファイド広告サイトのAvitoで課金および支払いシステムの責任者として働いていた際、手動テストに限定されたテスト管理システムしか見つからず、これがQaseの着想を与えたという。

Qaseは、テスト管理、テストレポーティング、テスト分析という3つの柱を基盤に構築されたプラットフォームであり、手動テストと自動テストの両方を統合したテストを提供する。人気のあるソフトウェアテストフレームワークと統合することで、サードパーティのテストもサポートし、テストの実行結果を収集し、分析を提供する。

Qaseの最大の特徴は、総合的な組織的ビューであることであり、テストレポートおよびダッシュボードはチーム内で共有される。Qaseは、チケットトラッカーだけでなく、他のテストフレームワークやCI/CDツールと同期し、重大度と優先度によって結果を整理する。

Qaseは、Asana、SeatGeek、DoorDash傘下のWoltなどのエンタープライズ顧客に加え、10万人のユーザーに対して過去6ヶ月間で100万以上のバグを特定した。年間再発生収益は200万ドルに達し、持続的な財務基盤を維持するために、実際の利益に応じた支払いを行う「従量制」ビジネスモデルへの移行を進めている。