Qobra、リアルタイム営業報酬ツールで1,050万ドルを調達

フランスのスタートアップ、Qobraは、Singularをリード投資家とする1,050万ドルのシリーズAラウンド（1,000万ユーロ）を調達した。このラウンドには、Revenue Syndicateと既存の投資家であるBreegaも参加した。Qobraは、Excelスプレッドシートを使わずに営業報酬を管理するためのサービスを提供している。

まず、Qobraにデータを取り込む。そのために、Salesforce、HubSpot、Pipedrive、Microsoft Dynamics、Google Big Query、Snowflake、PostgreSQL、Zoho、Amazon Redshiftなど、多くのCRM、ERP、データウェアハウスとの統合を行っている。

オペレーションチームとファイナンスチームは、過去のデータに基づいて報酬ルールと目標を定義することができる。Qobraは、スプレッドシートのように動作するノーコードのインターフェースを提供している。チャーン率や月額継続収益などの変数を使用し、営業報酬の計算に値として使用することができる。

Qobraは通常の成果加速ルールもサポートしている。たとえば、営業担当者がノルマを達成（>100％）した場合や四半期のノルマを下回った場合には、異なる計算式が適用される。
また、プラットフォームはほぼリアルタイムで営業データを取得するため、Qobraへの切り替えにより営業チームに可視性がもたらされる。いつでも営業チームは自分たちのパフォーマンスを確認することができる。

彼らは毎週や大きなセールの後に自分のパフォーマンスと報酬にどのような影響があるかを確認することができる。最後に、Qobraの顧客は、ツールが給与計算に支払いを送信する前に検証ワークフローを設定することができる。

Qobraは、チームや個々の貢献者の過去のパフォーマンスを分析するためのダッシュボードとしても利用できる。マネージャーは他の人のパフォーマンスへのアクセス権を付与し、営業担当者は自分のパフォーマンスを他の人と比較することができる。

Qobraのクライアントには、Doctolib、CoachHub、SeLoger、PayFitなどが含まれる。今回の資金調達をもって、同社はイギリスとアメリカに進出する予定である。フランスでは、CaptivateIQ、QuotaPath、Paletteなど、同じ領域で活動するいくつかの企業と競合している。チームは30人から60人に倍増する予定である。