中性子線育種技術を展開する株式会社クォンタムフラワーズ&フーズ、シリーズAラウンドにて3億円の資金調達を実施

中性子線育種技術を展開する株式会社クォンタムフラワーズ&フーズ（以下QFF）は、シリーズAラウンドにてQFFはEEI5号イノベーション&インパクト投資事業有限責任組合、三菱UFJキャピタル9号投資事業有限責任組合、および個人投資家を対象とした第三者割当増資を実施し、総額3億円の資金調達を完了した。これは、2024年4月に実施した食の未来1号投資事業有限責任組合からの資金調達と合わせてのものである。

同社は、今回の資金調達によって得た資金を用いて、国内外での市場開拓を図る。具体的には、国内の実証・サービス体制の拡充や、海外での加速器利用およびサービス拠点の構築が予定されている。

この技術は、放射線の一種である中性子線を利用して植物や微生物に照射し、突然変異を誘発することによって新しい系統の生物資源を生み出すものである。特に、地球温暖化が進行する中で、よりグリーンな資源へのシフトが求められている現代において、この技術は遺伝子組換えやゲノム編集に並ぶ新たな開発手法として期待されている。

さらに、QFFは中性子線育種に関する特許を国内および米国で取得しており、技術の独自性と競争力を高めている。この技術は、農作物の品種改良だけでなく、微生物の突然変異誘発にも利用されており、様々な分野での応用が期待されている。

このように、QFFの中性子線育種技術は、農業や環境問題に対する新たなアプローチを提供するものであり、今後の展開が非常に楽しみである。

株式会社クォンタムフラワーズ&フーズウェブサイト