腎疾患を中心とした臨床ステージの創薬を行うリジェネフロ株式会社、資金調達を実施
uniqorns編集チーム 2024.11.05
腎疾患を中心とした臨床ステージの創薬を行うリジェネフロ株式会社は、グローバル・ブレイン株式会社が運営する321FORCE™(MCIイノベーション投資事業有限責任組合)により、資金調達を実施した。
リジェネフロは、京都大学iPS細胞研究所に所属する長船健二教授の研究シーズを基盤とした技術を駆使する臨床ステージの創薬スタートアップである。リジェネフロは、常染色体優性多発性嚢胞腎(ADPKD)の治療薬候補として、嚢胞形成を抑制し腎機能を改善する効果が見込まれるレチノイン酸受容体(RAR)作動薬RN-014を見出し、2023年12月より前期第Ⅱ相臨床試験を開始する予定である。
また、同社は複数のマウスモデル実験でヒトiPS細胞より作製したネフロン前駆細胞(iNPC)を腎被膜下に移植すると、低下した腎機能の改善が見られることを発見し、ヒトiPS細胞由来ネフロン前駆細胞RN-032による慢性腎臓病(CKD)に対する細胞療法の開発も進めている。これらの研究成果は、腎疾患に苦しむ多くの患者に新たな治療の選択肢を提供できることが期待されている。