自然界の法則に着想を得た新しいタイプの生成AI基盤モデルの開発を行うSakana AI株式会社、資金調達を実施
uniqorns編集チーム 2024.11.05
自然界の法則に着想を得た新しいタイプの生成AI基盤モデルの開発を行うSakana AI株式会社は、グローバル・ブレイン株式会社が運営するAH-GB未来創造投資事業有限責任組合により資金調達を実施した。
Sakana AIは、進化や集合知などの自然界の原理を応用して基盤モデルを開発することを目指す日本発のスタートアップである。現状の大規模な生成AI基盤モデル開発における計算量の増大という課題に対して、Sakana AIは基盤モデル開発の効率化、高度化、自動化のための新たな手法を生み出すことにチャレンジしている。
創業以来、Sakana AIは現在のスタンダードな基盤モデル開発を真似するのではなく、次世代の生成AI開発に必要と信じるものを独自に追求してきた。2024年3月に『Evolutionary Model Merge(進化系モデルマージ)』と呼ばれる新たな基盤モデルの開発手法をリリースし、さらに同年6月にはLLMを使ってLLMをより効率的にトレーニングする方法も発表した。また、経済産業省やNEDOが主導する生成AI国策PJである「GENIAC」への採択などを通じて、日本にルーツを持つ世界レベルのAIラボとして、日本やアジアにおける重要な課題を解決するためのAIの開発を進展させることを目指している。
今回の調達により、Sakana AIはさらなる研究開発を加速させ、生成AIの分野において新たな価値を創出することが期待されている。