SAP、AIスタートアップのCohere、Anthropic、Aleph Alphaへの出資を発表——エンタープライズAIのリーダーへ

ドイツの企業向けソフトウェア大手、SAPは26日、AIスタートアップ3社への直接投資を実施したと発表した。対象となるのは、Cohere（カナダ）、Anthropic（アメリカ）、Aleph Alpha（ドイツ）である。SAPの言葉によれば、これはSAPが支援するSapphire Venturesによる先週の発表、AIスタートアップへの10億ドル投資という驚異的なコミットメントの後継となるものである。

SAPは、MicrosoftとOracleに次ぐ世界第3位のソフトウェア会社であり、アメリカ以外では最大手である。その企業資源計画（ERP）ソフトウェアは、ExxonMobilやNovartisなど、世界有数のブランドで使用されている。特に知名度が高いのは、出張・経費申請ソフトウェアのConcurである。

SAPの現行サービス「SAP Business AI」は、すでに世界中で2万6,000社の顧客に利用されており、世界中の企業とその顧客に大きな影響を与える可能性があるという。その中には、Bank of Americaのアナリスト、Frederic Boulan氏も名を連ね、SAPをジェネレーティブAIの利益のために投資すべき銘柄トップ10の1つに選んでいる。

これらの投資は、SAPが「価値あるジェネレーティブAIシナリオを提供する」というコミットメントを示すものであり、イノベーションを継続するために「市場で最も優れた、責任あるAIテクノロジーとツール」を使用することにコミットしているとしている。