SecureW2、Insight Partnersから8,000万ドルを調達

SecureW2は、Insight Partnersから8,000万ドルの資金調達を行った。SecureW2は、パスワードレス認証のためのインフラストラクチャの展開と維持に必要な手順を抽象化することをビジネスとしている。Insight PartnersのプリンシパルであるMax Wolffは、SecureW2の顧客の勢いがこの取引を決定づけたと述べている。

SecureW2は、シアトルに拠点を置き、オープンソースプロジェクトとして始まった。このプロジェクトは、"Windows以外"のアイデンティティ環境を持つIT部門がWindowsデバイスを有線および無線のネットワークインフラストラクチャに接続することを可能にした。SecureW2は、パスワードベースの攻撃の頻度の増加と、当時のエンタープライズ向けのパスワードレス認証ソリューションの魅力のなさに触発されて、このプロジェクトを立ち上げることになった。

SecureW2は、証明書を発行するツールを含む、パスワードレス技術のスイートを提供している。これにより、顧客のWi-Fi、イーサネット、またはVPNへのアクセスを認証するためのデジタルなパスワードの代替手段である証明書を利用できる。SecureW2のプラットフォームは、ほとんどのモバイルおよびデスクトップオペレーティングシステムで証明書を利用できるだけでなく、Oktaなどのクラウドアイデンティティ環境に接続して企業環境全体に基づいたポリシーベースのセキュリティを拡張することも可能である。

SecureW2は、現在約1000人の顧客と"数百万"人のユーザーを抱えており、キャッシュフローを持ちながらも、今回の資金調達を行った理由は、マーケット展開の拡大と、SecureW2の領域に関連する製品カテゴリにおけるソフトウェア開発と研究開発を加速するためである。

SecureW2は、現在70人の従業員を抱えており、年末までに約80人に増加する予定である。