Series、ERPシステムを置き換えることを目指し、2,500万ドルを調達

企業が成長すると、ビジネスラインをサポートするために法的実体と組織構造を作成する。それぞれには、ガバナンスとコンプライアンスのニーズがある。企業がチーム全体で複数のベンダーを使用する場合、これを追跡するのは複雑になる。

多くの企業がそうだ。調査によると、平均的な企業は6〜25のベンダー関係を維持している。別の調査では、企業が年間約135,000ドルをソフトウェアサービスツールに無駄に費やしていると推定されている。これは、重複するツールや追加のサポート要件によるものである。

困難な問題を解決しようとする3人の起業家、Brexton Pham、Daniel Lai、Tamby Kojakは、Seriesというスタートアップを共同設立した。このプラットフォームは、資金調達によって支えられ、財務とオペレーションのスタックを集約し、自動化しようとしている。

Seriesの共同設立者は、異なる背景を持っている。Phamは以前、Tinderで働いており、それ以前はSlack、YikYak、VCファームKleiner Perkinsで働いていた。LaiはPayPalで働いており、主に金融機関に対してコンサルティングを行っていた。一方、KojakはHirewireとV1 Appsという2つのベンチャー企業を立ち上げ、最近ではITオートメーション企業のElectric AIでエンジニアリングを担当していた。

Seriesは、従来の企業資源計画（ERP）システムの代替品を構築することを目指している。ERPシステムは、会計、調達、プロジェクト管理、サプライチェーンオペレーションなど、日常のビジネス活動を管理するために組織が使用するシステムである。

Seriesはモジュール式であり、顧客は必要な機能を選択して展開することができる。それにより、顧客はシステム全体の料金を支払う必要はない。
Seriesは、給与と福利厚生の調整、契約ライフサイクル管理、ビジネス間支払い、資金管理など、ERPに似た機能を提供している。Seriesのモジュールは、認証、通知、トランザクション、継続的なイベントに対して同じ基盤のインフラストラクチャを使用しており、アクセスと権限を統一的に管理している。

Seriesのモジュール間では、銀行口座、ログイン、権限設定などが引き継がれる。また、顧客は独自のベンダーや金融機関（給与計算システムや請求システムなど）をSeriesのプラットフォームに接続することができる。

Seriesは、ERP市場でNetSuiteなどの既存のプレイヤーやXentral、Holdedなどのスタートアップと競合している。しかし、Seriesはセットアップと使用の容易さが他の競合とは異なる点だ。

Seriesは、顧客が自社のライフサイクルに応じて独自の「ERP」と「バックオフィス」を構築し、調整のために他の外部システムを必要とせず、スクラッチから作成することができるようになることを目指している。
Seriesは、現在数百の顧客を抱えており、資産運用会社、中小企業、大企業など、さまざまな規模の組織にサービスを提供している。