AIを活用した翻訳プラットフォームの開発を進めるSmartcat、シリーズCラウンドにて4,300万ドルの資金調達を実施
uniqorns編集チーム 2024.09.10
AIを活用した翻訳プラットフォームの開発を進めるSmartcatは、Left Lane Capitalが主導するシリーズCの資金調達ラウンドにおいて4,300万ドルを調達した。
これにより、Smartcatは合計で7,000万ドルを調達することとなる。この資金は、200人のチームの拡大、製品開発、そして様々なマーケティングおよび営業活動に投入される予定である。
同社のAIプラットフォームは、企業が多言語コンテンツを扱うための幅広い使用ケースをサポートすることを目的としている。具体的には、eラーニングコース、ウェブサイト、ファイル、ソフトウェアなど、約280の言語に翻訳するためのツールやアプリ、マネージドサービスを提供している。Smartcatは、自社でAI翻訳モデルをトレーニングするのではなく、コンテンツを「マッチングエンジン」に通して、適切な第三者モデルを選定する方法を取っている。
また、Smartcatは翻訳モデルの微調整も行っており、顧客が独自にトレーニングしたモデルに対しても対応している。顧客が大量の翻訳フレーズを持っている場合、そのデータベースをモデルに「記憶」させることで、より効果的な翻訳を提供することが可能である。
もちろん、AIは時に誤りを犯すことがあるため、Smartcatは翻訳者やコピーエディターのネットワークにもアクセスできるようにしており、レビューを依頼することができる。このように、顧客はAI翻訳、人間翻訳、あるいは自動翻訳とプロの編集を組み合わせたオプションを選択することができる。
今後もそのAI技術を駆使して、翻訳業界における位置を確立し、顧客に高品質なサービスを提供していくことが期待される。