Spot Technologiesが200万ドルを獲得、メキシコのウォルマートにAIセキュリティ技術を導入へ

Spot Technologiesは、エルサルバドルを拠点とする人工知能スタートアップで、200万ドルの資金調達を行った。チリに拠点を置く同社は、小売りや物流の場所のカメラをインテリジェントなシステムに変えるクラウド技術を開発しており、行動分析やセキュリティの追跡を行っている。
Femsa Ventures、Bridge Latam、Daedalus、Kuiper、Casqueを含む投資家グループがこのラウンドに参加した。

Spotの共同創業者兼CEOであるJulio Abregoと彼のチームは、2018年に会社を設立し、ビデオ監視業界を強化するためのモデル、アルゴリズム、モジュールを開発することを目指している。

Spotの主力製品であるVisionXは、ディープラーニングとコンピュータビジョン技術を活用して消費者の行動や窃盗行為を分析する。それに加えて、性別や年齢の分析、人数のカウント、指定されていないエリアでの検出、人の集まりの特定、興味のあるエリアの分析などの高度な機能を提供する。

Abregoは、SenseTime、BriefCam、AdMobilize、DeepViewなどの企業をこの領域での競合他社と考えている。しかし、SpotのVisionXテクノロジーはいくつかの点で異なっている。1つはモジュールの統合と柔軟性であり、ビデオ分析モジュールを柔軟に組み合わせることができることである。もう1つは検出機能である。

新たな資本を得たことで、Spotは今年発売予定のVisionX 2.0の開発に投資する予定である。それには小規模な窃盗の検出、セルフチェックアウトエリアでの窃盗、暴力行為の検出、ショッピングパターンの分析などが含まれる。

Spotの大規模な顧客の1つはWalmartであり、同社はVisionXをチリの450店舗と流通センターに展開しており、パレットのカウントと追跡を通じて配送プロセスを最適化している。

チリに加えて、Walmartは2024年にはメキシコのオペレーションにもVisionXテクノロジーを導入する予定である。Spotはまた、メキシコを拠点とするコンビニエンスストアチェーンのOxxoと協力し、ラテンアメリカ全域の21,000以上の店舗にVisionXを統合する計画である。