SynFuturesが2,200万ドルのシリーズBラウンドを調達、「暗号通貨の冬」に逆行

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SynFuturesが2,200万ドルのシリーズBラウンドを調達、「暗号通貨の冬」に逆行

uniqorns編集チーム 2023.10.19

SynFutures(シンフューチャーズ)は、分散型の暗号通貨デリバティブ取引所である。同社はシリーズBの資金調達で2,200万ドルを調達した。ラウンドを主導したのはPantera Capitalで、HashKey CapitalとSusquehanna International GroupのメンバーであるSIG DT Investmentsも参加した。

SynFuturesは、AMM(Automated Market Maker)と呼ばれるプロプライエタリな自動市場作成機を導入している。AMMは、分散金融(DeFi)の台頭とともに登場し、アルゴリズムロボットを使用してトレーダーが従来のオーダーブックではなく暗号通貨資産を簡単に売買できるようにしている。

SynFuturesの共同創設者兼CEOであるRachel Linは、自社を「どの市場メーカーも30秒でアセットをリストできるAmazon」と比較している。このスピードは、スマートコントラクトの使用によって可能になっており、スマートコントラクトは、指定された条件に基づいてアクションを実行するブロックチェーン上のコード行である。Oysterでは、これらのプログラムが価格設定から決済、損益分岐点(PnL)の分析までを担当している。

AMMはDeFiの基盤となっているが、SynFuturesは現在のDeFiの最大の課題の1つである「資本効率」に対処することを目指しており、従来の金融に関連付けられているオンチェーンのオーダーブック機能を可能にしている。

Linによれば、SynFuturesのターゲットユーザーは「高純資産者と小規模機関投資家」である。今までに同社は10万人以上のトレーダー(ただし、1人のトレーダーが複数のウォレットアドレスを持っている場合もある)を集めており、2021年10月以降の取引高は210億ドルに達している。

SynFuturesは、中央集権取引所やJPモルガンなどの伝統的な金融大手に挑戦するという大きな野望を持っている。しかし、これらの既存プレーヤーは自らの地位を守るために積極的に動いている。