ギフト専門EC事業を展開する株式会社タンプ、総額約10億円の資金調達を実施

株式会社タンプは、総額約10億円したことを発表した。リードインベスターとしてニッセイ・キャピタル12号投資事業有限責任組合が参加し、CYG Fund投資事業有限責任組合やJFR MIRAI CREATORS 投資事業有限責任組合、CRGインベストメント株式会社、あおぞらHYBRID2号投資事業有限責任組合、ANRI3号投資事業有限責任組合なども引受先として名を連ねた。この資金調達は、あおぞらHYBRID2号投資事業有限責任組合、株式会社日本政策金融公庫株式会社静岡銀行のデットファイナンスと合わせて行われ、今後の法人向け新規事業の推進に向けた重要な一歩である。

同社が展開するギフト専門EC事業は、近年のギフト市場の拡大に伴い、さらなる成長を目指している。特に、デジタルカタログギフト事業や3PL事業といった新規事業が注目されている。デジタルカタログギフト事業では、企業イベントやキャンペーンに利用できる「TANP Ticket」を展開し、利用者は発行されたギフトコードを使用して商品選択が可能である。これにより、企業は手軽にギフトを提供できるようになる。

また、3PL事業では、メーカーやECプラットフォームを運営する企業に対して、ギフトニーズに応えるシステム開発や倉庫での商品受託、加工・出荷のサポートを行う。ギフト市場においては、名入れ加工やラッピングなどの特別なニーズが多く、通常のECシステムでは対応が難しい場合が多いが、タンプはこれに特化したサービスを提供することで、企業の課題解決に貢献している。

さらに、大丸松坂屋百貨店との協業を開始した。JFR MIRAI CREATORS 投資事業有限責任組合が運営する大丸松坂屋百貨店は、顧客基盤の拡大を目指しており、オンラインとオフラインの販売を連携させるOMO（Online-Merge-Offline）戦略を推進している。ギフト特有のニーズに応じた複雑なシステム開発や倉庫オペレーションの構築において評価されており、今後のサービス展開に期待が寄せられている。

調達した資金を活用し、ギフトDX事業の展開を進める。今後の展開に注目し、タンプの成長を見守りたい。

株式会社タンプウェブサイト