Thea Energy、ピクセルに着想を得た融合力発電所のために2,000万ドルのシリーズAラウンドを調達

Image Credits:Thea Energy

Thea Energy、ピクセルに着想を得た融合力発電所のために2,000万ドルのシリーズAラウンドを調達

uniqorns編集チーム 2024.02.08

Thea Energyは、信頼性のある低コストの融合力発電を提供するため、ソフトウェアを使用することに賭けている。同社は最近、シリーズAのラウンドで2,000万ドルを調達した。このラウンドはPrelude Venturesをリードし、11.2 Capital、Anglo American、Hitachi Ventures、Lowercarbon Capital、Mercator Partners、Orion Industrial Ventures、Starlight Venturesも参加した。

Thea Energyは、磁気収束という手法を使用している多くのスタートアップの一つである。高温超伝導体によって生み出される強力な磁場によって、燃焼プラズマは制御される。Thea Energyのチームは、従来の方法とは異なるアプローチを選んだ。それは、ソフトウェアによって制御される、円環状の反応装置に高温超伝導体の磁石を配置するものである。このアプローチにより、プラズマはより安定した振る舞いを示すことができる。

Theaのアプローチは、競合する設計と比較してプラズマの収束性が優れていると考えられている。また、モジュラーな設計に比べて開発のスピードを向上させることも期待されている。Theaは、2020年代後半にはパイロットスケールの反応装置を建設し、2030年代には350メガワットのデモ施設を建設する予定である。商業的な発電所では、1メガワット時あたり50ドルの価格で電力を供給することを目指している。

ただし、融合力発電技術は非常に困難であり、商業規模での実現はまだ達成されていない。競争力を持つ発電所を実現するためには、コストを抑える必要がある。再生可能エネルギーやバッテリーと競争できるようにするためには、コストを削減する必要がある。Theaのアプローチは、その目標を達成するためのものであり、成功する可能性がある。