Together、生成AI学習用クラウドを成長させるために1億250万ドルの投資を獲得

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Together、生成AI学習用クラウドを成長させるために1億250万ドルの投資を獲得

uniqorns編集チーム 2023.11.30

Togetherは、オープンソースの生成AIとAIモデル開発インフラを作成しているスタートアップである。今回、TogetherはKleiner Perkinsをリードに、NvidiaとEmergence Capitalの参加を受けて、1億250万ドルのシリーズAラウンドの資金調達を行った。このラウンドは、同社の前回のラウンドの約5倍の規模であり、共同創業者兼CEOのVipul Ved Prakashによれば、Togetherのクラウドプラットフォームの拡大に使用される。このプラットフォームでは、開発者がオープンモデルやカスタムモデルを活用してアプリケーションを構築することができる。

Togetherは、2022年6月に設立され、Vipul Ved Prakash、Ce Zhang、Chris Re、Percy Liangによって共同創業された。Prakashは以前、ソーシャルメディア検索プラットフォームのTopsyを創設し、後にAppleによって買収され、その後シニアディレクターとなった。

Togetherの目標は、組織がAIをアプリケーションに統合できるようにするオープンソースモデルとサービスを提供することである。そのため、Togetherは、Google CloudやAWS、Azureなどの主要なベンダーよりも低価格でスケーラブルなコンピューティングを提供すると共同創業者たちは主張している。

現在、Togetherは、Crusoe CloudとVultrのパートナーが運営する、米国とEUにまたがるデータセンターでクラウドを運営しており、合計で約20エクサフロップのコンピューティング能力を提供している。顧客にはPika Labs、NexusFlow、Voyage AI、Cartesiaなどが含まれる。これらの顧客の一部は、TogetherのモデルサービングAPIも活用している。

クラウドサービスに加えて、Togetherは「カスタムモデル」と呼ばれるコンサルティングサービスも提供している。このサービスでは、顧客が独自のデータをTogetherのクラウドプラットフォームに持ち込み、Togetherのチームがモデルの設計、構築、テストを行う。

Togetherはまた、AIの研究にも積極的に投資している。会社の最初のプロジェクトの1つであるRedPajamaは、OpenAIのChatGPTに似た「チャット」モデルを含む一連のオープンソース生成AIモデルを育成することを目指している。また、TogetherはMetaのLlama 2テキスト生成モデルの調整版、オープンリサーチグループEleutherAIのオープンソーステキスト生成モデルGPT-J-6BのフォークであるGPT-JT、そしてOpenChatKitというChatGPTに対する試みをリリースしている。