国内最大級の美容医療プラットフォーム『トリビュー』を開発・運営する株式会社トリビュー、シリーズCラウンドで約17億円の資金調達を実施
uniqorns編集チーム 2024.10.22
国内最大級の美容医療プラットフォーム『トリビュー』を開発・運営する株式会社トリビューは、シリーズCラウンドで約17億円の資金調達を実施し、累計調達額が約33億円に達した。今回の調達にはMinerva Growth Partnersをリード投資家として、ニッセイ・キャピタル株式会社、三菱UFJキャピタル株式会社、HAKUHODO DY FUTURE DESIGN FUND(株式会社博報堂DYベンチャーズ)が参加している。
美容医療市場は、美容外科や美容皮膚科、審美歯科から構成されており、日本の市場規模は約6,000億円を超え、審美歯科を含めると約9,000億円に達する。これは、韓国の美容整形市場に匹敵する規模であり、美容整形大国としての地位を確立しつつある。特に、医療機器の技術革新や、試しやすい価格帯の韓国製薬剤の流通が追い風となり、「アンチエイジング」や「肌管理」といったキーワードが広まっている。
調査によると、15歳から49歳の男女1,273人を対象にした結果、約70%が容姿に悩みを抱え、約43%が美容医療を検討していることが明らかになった。これは、美容医療が人々の暮らしにおいて身近な選択肢となっていることを示している。
しかしながら、美容医療において使用される機器や薬剤の中には、国内未承認のものも多く、情報の非対称性が大きな問題となっている。このため、クリニックごとに取り扱いや価格が異なることが課題であり、利用者が後悔するケースも多い。実際に、施術経験者の約40%が「後悔したことがある」と回答している。
このような課題を解決するために、同社は美容クリニックや施術に関する体験者のリアルな口コミを集め、情報の透明性を確保している。特に、口コミの全件審査を徹底し、ネガティブな口コミも削除しない方針を掲げている。これにより、利用者は安心して情報を得ることができ、自分に適した美容医療を選択することが可能となっている。
さらに、トリビューは、2024年10月には累計150万ダウンロードを突破し、累計GMVは200億円に達するなど、業界最大規模の美容医療プラットフォームへと成長している。
今後も、資金調達の目的として掲げたクリニック予約シェアの拡大に向けて、事業投資や採用活動を強化し、安心・安全な美容クリニック選びをサポートすることを目指している。