VARYTEX株式会社、プレシリーズAにて1.6億円を調達ー累計2.1億円に

Image Credits: VARYTEX株式会社

VARYTEX株式会社、プレシリーズAにて1.6億円を調達ー累計2.1億円に

uniqorns編集チーム 2024.04.17

VARYTEX(ヴァリテックス)株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:平野喜一郎)は、PKSHAアルゴリズム2号ファンド(PKSHA Technology CapitalとMK Capitalが共同運営)をリードインベスターとして、NES株式会社、モバイル・インターネットキャピタル株式会社、有限会社エム・エス・インベストメント、SMBCベンチャーキャピタル株式会社を引受先とする第三者割当増資を実施し、プレシリーズAにおける1.6億円、シードラウンドからの累計で2.1億円の資金調達を実施した。

同社は、2022年12月にシードラウンド資金調達を実施し、「漢方診断支援ソフトウェア」の開発やユーザーとなる医師のモニター検証、パートナー企業とのマーケティングリサーチなどを進めてきた。
臨床現場における「漢方薬を適正かつ安全に使用したいというニーズ」は非常に高く、大学病院や産婦人科クリニックでのユースケースを中心に製品のアップデートを重ねてきた。
今回の資金調達は、「漢方診断支援ソフトウェア」のプログラム医療機器(SaMD)薬事承認や各種試験、大量の臨床データ獲得や、プロダクトのさらなる性能向上等に使用することを目的としている。

「漢方診断支援ソフトウェア」とは、医師が患者ごとの「証(体質・状態)」に応じて適正かつ安全に漢方薬を使用するための漢方診断支援用プログラム医療機器(SaMD)及び非医療機器などのプロダクトの総称である。
同社は、日本東洋医学会との共同開発事業協定書に基づき、本プロダクトを開発しているが、漢方専門医が診断・処方する際のアルゴリズムは、属人的及び流派によって異なる傾向があった。そのため、漢方医学特有の理論体系に基づく「漢方本来の効果」を検証することが難しく、エビデンス確立のボトルネックになっていた。
同社の「漢方診断支援ソフトウェア」は、非専門医の漢方治療サポートにとどまらず、漢方専門医の業務支援や研究サポートにも役立つ製品になっている。そのため、同社プロダクトの利用を通して、膨大なデータを収集し、AIの力で迅速に解析・利用できる体制を整えることが可能となる。
今回の資金調達では、世界でも有数のAIを強みとする企業に支援された。これまで漢方は1000年以上の時間をかけて発展してきたが、同社が提供する最先端テクノロジーの力によって、より一層スピーディーに進化を遂げ、漢方・未病事業の社会実装を加速化するべく事業を進めていく。




VARYTEX株式会社ウェブサイト

VARYTEX株式会社採用サイト