Vendelux、シリーズAにて1,400万ドルの資金調達

人々が直接会うイベントが復活しており、VendeluxのAIパワードイベントインテリジェンスプラットフォームは、どの重要人物がどのイベントに参加するかをイベントマーケターに伝える。

同社は、元Shutterstockの役員であるアレックス・レイノルズとステファン・ディランによって設立された。彼らは、顧客や競合他社がどのイベントに参加するかを見ることで、出席またはスポンサーするためのより良い意思決定ができるよう、イベントマーケターやチーフマーケティングオフィサーに対して方法を提供することを目指した。

Vendeluxは人工知能と予測モデリングを使用し、160,000以上のグローバルなイベント、トレードショー、会議に関する6,500万のデータポイントを提供している。これについては、TechCrunchが2022年に240万ドルを調達した際に報告した。当時、同社は30,000のイベントを分析していた。

直接会うイベントは、世界的なパンデミック中に低迷し、バーチャルなカンファレンススタートアップが台頭した。例えば、Hopinは急速に成長し、イベントが通常に戻ると同様に急速に衰退した。Hopinが台頭していた同じ時期に、レイノルズとディランはVendeluxを立ち上げた。

Vendeluxは‘チームスポーツ’のイベントマーケティングで、最高のROIを見つけるために企業に指導をしている。
Vendeluxは公開されている情報源からデータを収集し、特定のイベントにどの会社やスピーカーが参加するかを表示することができる。

イベントやカンファレンスがバーチャルな形式で開催されていたにもかかわらず、レイノルズはイベントが大成功となることを確信していた。

その結果、Vendeluxは「ビジネスとイベント業界全体にとって信じられないほどの追い風」を受けている。これは、他のマーケティングチャネルが影響を受けていることに一因がある。例えば、パフォーマンスマーケティングはプライバシーの懸念やクッキーの廃止によって影響を受けた。

同時に、複数のクライアントや潜在的なクライアントを一度に訪問することが難しくなった。

前回の資金調達以来、Vendeluxは、顧客が会いたい人々をよりよく特定し、その相互作用を迅速かつ効果的に促進するために取り組んできた。また、マッチメイキングの能力を向上させ、イベントマーケター向けの協力的なデジタルプランナーを開発した。これは、企業の顧客関係管理ツールと連携している。

Vendeluxは、過去1年間において顧客数を倍増させ、年間繰り返し収益を3倍に増やした。現在、5000人以上のイベントマーケターが無料版のソフトウェアを使用している。また、PayPal、MongoDB、Okta、T-Mobileなどの企業を顧客基盤に追加した。さらに、大規模なカンファレンスからのデータを分析し、イベント主催者との協力関係を築き始めた。

マーケターと主催者の両方からの顧客の要望に応えるため、レイノルズとディランは追加のベンチャーキャピタルを獲得する時期だと考えた。同社は、FirstMark Capitalをリードとする新たなシリーズA投資として、Cervin VenturesおよびHLTH、ShopTalk、Money20/20、SaaStock、Connectiv Events、FT Liveなどのイベント主催者やマーケターの創業者らの参加を含む、新たな1400万ドルの資金調達を発表した。Vendeluxはこれまでに合計1640万ドルを調達している。

製品開発と顧客獲得の他にも、レイノルズとディランは2024年末までにチームを倍増し、ロンドン拠点のチームを立ち上げてヨーロッパ、中東、アジアの企業にサービスを提供する予定である。