VFX新興企業のBeeble AI、シードラウンドにて475万ドルの資金調達を実施ー評価額2,500万ドルに

Image Credits: Beeble AI

VFX新興企業のBeeble AI、シードラウンドにて475万ドルの資金調達を実施ー評価額2,500万ドルに

uniqorns編集チーム 2024.07.10

韓国のBeeble AIは、インディーズ映画製作者向けの仮想制作プラットフォームを立ち上げるために475万ドルの資金調達を行った。Beeble AIのCEO兼共同創業者であるHoon Kim氏は、Basis Set Venturesが475万ドルのシード資金を確保し、Fika Venturesが2,500万ドルの評価額で参加したとしている。同社の過去の投資家には、Mashup VenturesとKakao Venturesが含まれる。

VFXスタートアップであるBeeble AIは、AIを活用して高額なVFXツールの代替案を提供し、予算の制約に悩むインディーズ映画製作者とコンテンツクリエーターが大手製作会社に対抗できるよう支援している。また同社は、バーチャルライティングソリューションを開発しており、仮想環境内でのリライティングとコンポジションを提供している。このプラットフォームは、Unreal Engineを活用しており、LEDウォールの代替となる仮想の環境で撮影が可能である。また、Beeble AIの仮想制作プラットフォームは、仮想世界に実際の俳優を仮想化することができるため、ユーザーはスマートフォンのカメラだけで無限の場所、照明、カメラオプションにアクセスできる。

Beeble AIは、AI研究と機械学習チームで働いていた韓国のゲームパブリッシャーKraftonの元メンバー5人によって2022年に設立された。AIによるコンテンツ作成に関与していた共同創業者たちは、映画製作や写真撮影において重要な要素であると考えた「ライティング」に特化したAIスタートアップが存在しないことに気付き、Beeble AIを立ち上げることになった。Beebleの主力製品は、仮想環境内でのリライティングとコンポジションを提供するデスクトップアプリ「SwitchLight Studio」である(Kim氏によれば、SwitchLight Studioは今年の第3四半期に「Virtual Studio」としてリブランドされる予定)。

この資金調達により、Beeble AIは仮想制作スタジオプラットフォームへの事業拡大を目指す。資金は、基盤となるAIモデルの開発、製品開発のさらなる推進、および従業員の採用に使用される。

Beeble AIウェブサイト