Vizcab、資金調達を実施
uniqorns編集チーム 2024.05.29
グローバル・ブレイン株式会社が運営する、フコク CVC ファンド-THE MUTUAL for Next 100-(TMN100)は、建物のCO2排出量・LCA*1計算の自動化および最適部材の提案を行い、エンボディド・カーボン*2も含めたライフサイクル全体の排出量を最適化するVizcabへ出資を実行した。
*1 LCA(Life Cycle Assessment):製品やサービスのライフサイクル全体の環境負荷を多角的に定量化する評価手法
*2エンボディド・カーボン:建物の材料調達・運搬・建設・改修・除却等で排出される温室効果ガス量
Vizcabは建物のエンボディド・カーボンも含めたライフサイクル全体のCO2排出量・LCA計算を自動化し、最適な部材提案およびポートフォリオ全体の排出量分析まで行う事で、顧客の排出量最適化、業務効率化、規制順守の徹底に貢献する。独自の膨大なデータベースとAIにより、設計の段階から部材単位で排出量およびコストの計算ができることで、ユーザーは排出量規制に沿った最適な設計・部材調達を実現できる。また規制に遵守した方法でLCA計算・レポートを作成し大幅な工数削減にも寄与する。同社の特徴はプロジェクトに関わる全てのステークホルダー(デベロッパー、エンジニア/建築家、部材メーカー)が簡単にコラボレーションし、建物設計~引き渡しまでの全てのプロセスで使用することが可能である。さらには、ポートフォリオ全体を分析し、プロジェクト・部材レベルで排出量を最適化することもできる。
グローバル・ブレインはVizcabの建設業界とテック業界における深い知見を持つバランスの良い経営陣・チーム、市場におけるユニークなポジショニング、そして市場ニーズを捉えて作りこまれたプロダクトを高く評価し、出資を決定した。今後、国内の事業会社との連携を含めた多面的な支援をすることで、Vizcabの事業成長に貢献していく。