Whatfix、1億2500万ドルの資金調達を実施
uniqorns編集チーム 2024.09.25
Whatfixは、Warburg Pincus主導により1億2500万ドルの資金調達を実施した。このラウンドの参加者にはソフトバンクのビジョンファンド2も含まれている。
同社の評価額は2021年のシリーズDの評価額から50%増加したという。具体的な評価額は開示されていないが、2021年には約6億ドルであったと推測されているため、シリーズEの資金調達により、同社の評価額は約9億ドルに達したと考えられる。
Whatfixは2013年にバッティとヴァラ・クマールによって共同設立され、当初は検索エンジン最適化ツールを中心にビジネスを構築しようとしたが、顧客がツールの提案を実行するのに苦労していたため、ビジネスモデルを変更した。結果として、新しいソフトウェアの使い方を教えるプラットフォームを提供することに成功し、現在は約750のアプリケーションに対するオンスクリーンチュートリアルを提供している。
また、年間1,000万以上のユーザーおよび700社以上の顧客を抱えており、顧客にはシェル、マイクロソフト、シュナイダーエレクトリック、シスコ、EUの疾病予防管理センターなどが含まれている。この企業の年間経常収益は、今年前年比で4.5倍に成長しており、主にソフトウェアとしてのサービスプランの販売によって推進されている。
デジタル採用プラットフォーム(DAP)というセグメントにおいて、Whatfixは市場で重要な地位を占めている。Gartnerによると、2025年までに70%の組織がDAPを使用する見込みであり、2022年にはDAPベンダーの収益が646百万ドルに達している。競争が激化する中、Whatfixは拡大と多様化に注力しており、最近では顧客関係管理やエンタープライズリソース計画ソフトウェア用のコネクターを導入し、アプリのエンゲージメントメトリクスを表示する監視ダッシュボードを提供している。
今後の展望として、Whatfixは、合計で280百万ドルの資本を調達し、戦略的な買収や製品開発への投資を計画している。最近の四年間でAirim、Nittio Learn、Leapなどの企業を買収しており、生成AIにも注目している。バッティは、Whatfixが特定のアプリ内で行動を取る自動化された「エージェント」の実験を行っていると述べている。