Wrtn Technologies、プレシリーズBラウンドにて約28.4億円の資金調達を実施
uniqorns編集チーム 2024.06.07
“生成AIプラットフォーム企業”であるWrtn Technologies(リートンテクノロジーズ)(本社:ソウル市 江南区駅三洞、代表取締役社長:イ・セヨン、以下リートン)は、2024年6月7日、プレシリーズBラウンドを通じて米国、日本、韓国などのグローバル投資家から約28.4億円を調達した。今回のラウンドは当初インサイダーラウンドとして進行していたが、リートンの成長と潜在力に着目した海外投資家が新たに参加し、リード投資家としてBRVが新たに参加した。BRVはGoogleマップの核心技術となった「Waze」や、グローバルフィンテック企業「PayPal」の初期投資実績で有名なシリコンバレーのベンチャーキャピタルである。ほか既存投資家として、キャップストーン・パートナーズ、IBK企業銀行、Zベンチャーキャピタルなども参加している。
今回の調達は2022年のプレシリーズAでの約4.2億円、2023年のシリーズAでの約16.5億円に続くもので、累計調達額は約50億円に達した。さらに一部の新規投資機関の要請により、最終調達額は今後変更される可能性がある。提供サービスの加入者が累計370万人を突破し、韓国国内では代表的な生成AIプラットフォーム企業として地位を確立したリートンは、今回の大規模投資調達により、生成AIリーディングカンパニーとしての地位を確固たるものにしたと評価された。
リートンは「Bring AGI Close To People.Your First AI Agent.(汎用人工知能をもっと身近に、あなたの最初のAIエージェント)」というビジョンのもと、2023年の大規模言語モデル(LLM)ブーム、2024年のAI半導体・インフラブームに続き、間もなく到来する本格的な「AIサービスの大衆化時代」において、最も強力な潜在力を持つスタートアップとして注目されている。2024年の3月には提供サービス「wrtn」において大規模なアップデートを行い、最新の情報を検索可能な「AI検索」を筆頭に、利用者の利便性を高めるさまざまなUXやUIを提供している。また自分だけのAIキャラクターチャットボットを作成できるほか、チャットなど、AIツールなどの各種AIポータルサービスも高度化し、すべての人がAIを使える「AIの大衆化」を目指している。
また、ユーザーの体感性能を最大化する「AIコンパウンドシステム(AI Compound System)」を開発中であり、既存のLLMの限界を克服するためのRAG(検索強化生成)技術やAIエージェント技術も積極的にサービスに取り入れている。
Wrtn Technologies, Inc.は、韓国の生成AI活用サービス業界の先駆者として、ウェブ及びアプリの利用者数1位の対話型生成AIサービス 「wrtn(リートン)」 を提供しているスタートアップ企業である。2021年4月に設立し、CES2023で生成AIサービスでは初となるイノベーション賞を受賞している。2023年6月には、シリーズAで16.5億円の資金調達を完了(Z Venture Capital(ZVC))、2023年5月にはMicrosoft, AWSなどグローバルAI企業が参加したGenerative AI Asiaを主催した。2023年11月には株式会社三菱総合研究所の主催する「ICF Business Acceleration Program 2023」において、韓国企業として初めて、特別賞のひとつである、優れた技術力に贈られる「テック賞」を受賞。代表のイ・セヨン氏は、生成AIエコシステムを構築し、韓国の人工知能産業の競争力を高める目的で2023年9月に発足した「生成AIスタートアップ協会」 の会長を務めている。東京都が実施する「金融機関等と連携した海外企業誘致促進事業」第1号企業として選定され、2023年11月に日本法人「リートンテクノロジーズジャパン」を設立した。