Yahooのスピンアウト企業Vespa.ai、Blossom Capitalから3,100万ドルの投資を獲得

Image Credits: Vespa.ai

Yahooのスピンアウト企業Vespa.ai、Blossom Capitalから3,100万ドルの投資を獲得

uniqorns編集チーム 2023.11.01

Vespa.aiは、わずか数週間前にYahooから独立したベンチャーへとスピンアウトしたビッグデータサービングエンジンである。Blossom CapitalがVespaに3,100万ドルの投資をリードし、Vespa CEOのJon Bratsethによれば、この資金はVespaを単独のビジネスとして成長させ、企業のエンジニアリング機能を強化し、「Vespaのすべてのユーザーにより速く多くの機能を提供する」ために使われるとのことである。

Yahooは2005年に有料検索サービスプロバイダーのOvertureを買収した後、Norwegianの検索エンジンであるAlltheWeb.comを通じてVespaを作成した。Yahooのeコマース部門と協力して、AlltheWebチームは検索テクノロジーをより汎用性のあるツールに再構築し、Yahooの開発者がリアルタイムで大規模なデータセット上で計算するために内部で使用できるようにした。

その後の10年以上にわたり、YahooはVespaをさまざまな軸に沿って拡張し、テキスト文字列以外の入力を処理できるようにし、ユーザーのクリック履歴に基づいてコンテンツを個別化し、機械学習アルゴリズムからの指示を受けることができるようになった。そして、2017年にYahooはVespaをオープンソース化し、ソフトウェアの開発者サポートを呼びかけ、内部および外部のエコシステムの形成を目指した。
明らかに、その努力は実を結んだ。

Spotify、OkCupid、Wixなど、数千のブランドがVespaのオープンソースリリースまたはVespaのクラウドホステッドフルマネージドプロダクトであるVespa Cloudを使用している。Vespaは今でもYahooが所有するサイトでの検索と関連記事の推奨を担当しており、Yahoo Sports、Yahoo Finance、Yahoo News、Yahooの広告ネットワークなど、YahooブランドのWebプロパティで広告ターゲティングを行っている。


Vespaと同様のオープンソースの代替品は、SolrやElasticsearchなどがあるが、Bratseth氏はVespaが市場に存在するものをはるかに超えていると主張している。例えば、彼はVespaが「ベクトルストリーミング検索」というモードを提供していることを挙げています。このモードは、メールやドキュメントなどの個人データを取得するアプリのコストを「劇的に」削減することができると言う。

Yahooから(Vespaへの出資とVespaの取締役会の席を含む)解放されたBratseth氏によれば、Vespaチームは現在29人で、クラウドサービスを拡大する能力を持っている。