AIで調達・購買を自動化するプラットフォームを提供するZip、シリーズDラウンドにて1.9億ドルの資金調達を実施
uniqorns編集チーム 2024.10.28
AIで調達・購買を自動化するプラットフォームを提供するZipは、BONDが主導するシリーズDラウンドで1.9億ドルを調達した。これにより、企業価値が22億ドルに達し。また同ラウンドには新規投資家としてDST Global、Adams Street、Alkeonが参加し、既存投資家はY CombinatorとCRVが参加している。
2020年にRujul Zaparde氏とLu Cheng氏によって共同設立されたZipは、企業の調達プロセスにおける革新的なソリューションを提供している。同社のAI搭載プラットフォームは、複雑な承認プロセスを簡素化し、セキュリティリスクを軽減する一方で、データ入力の自動化を実現している。現在、Arm、Canva、Coinbase、Lyft、Redditなどの大手企業が同社のプラットフォームを採用し、業務効率の大幅な改善を実現している。
今回の資金調達を受け、自社開発による調達ソフトウェアの拡充とProcure-to-Pay(P2P)製品ラインの強化に活用する方針である。これにより、Northwestern Mutual、Toast、Coinbaseなどの大手企業ですでに採用されている製品群をさらに発展させる。また、Zip AI Labを新設し、既存の企業システムと統合するAIソリューションの開発を加速させ、さらに法務、セキュリティ、財務、ITなど、複数の部門にまたがる調達プロセスの効率化を実現していく。特にEMEA地域でのグローバル展開を強化する予定である。同地域では過去1年間で200%の成長を達成しており、ロンドンオフィスを拠点に、イギリス、ドイツ、フランスでの事業展開を加速させる計画である。