インスタリム株式会社がシリーズBにて9億円の資金調達
uniqorns編集チーム 2024.03.06
インスタリム株式会社は、シリーズBラウンドでJICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社、三菱UFJキャピタル株式会社などから総額9億円の資金調達を実施した。この資金調達を通じて、インスタリムは3Dプリント義足ソリューション事業の海外展開をさらに加速させる予定である。
インスタリムは、3Dプリンティングと機械学習(AI)技術を活用して、世界初となる3Dプリント義足製造ソリューション事業を展開している。現在、インスタリムは日本、フィリピン、インドで事業を展開し、高品質で低価格な3Dプリント義足の製造・販売事業、義足・義肢装具の設計・製造ソリューションのライセンス販売事業を行っている。
フィリピン・インドでは、既に2,800本以上の3D義足を提供しており、フィリピンではシェアNo.1を獲得している。今回の資金調達により、インスタリムは海外展開を加速させ、2024年度にはウクライナおよびインドネシアでの事業展開を計画している。
この資金調達は、インスタリムのビジョンである「必要とする全ての人が、質の高い義肢装具を手に入れることができる世界を実現する」という目標を達成するための一歩である。インスタリムは、3Dプリント義足の製造をアナログからデジタルに移行することで、カスタマイズと大量生産の両立を実現し、低コストな義足を提供することを目指している。
この資金調達により、インスタリムは急増する義足マーケットに対応し、さらなる成長を遂げることが期待される。糖尿病や血管系疾患による下肢切断の需要が増加している現状を踏まえると、インスタリムの技術とソリューションはますます重要性を増している。