メドメイン株式会社、シリーズA2ラウンドにて8.5億円の資金調達を実施ー累計20.5億円に
uniqorns編集チーム 2024.04.18
デジタル病理支援AI搭載クラウドシステム「PidPort」を提供するメドメイン株式会社 ( 本社:福岡県福岡市、代表取締役CEO: 飯塚 統)は今回、PSP株式会社、ミガロホールディングス株式会社(東証プライム:5535)、株式会社ニコン(東証プライム:7731)、エンジェルナビ・グループ、福山太郎氏、個人投資家を引受先とした第三者割当増資により、シリーズA2ラウンドとして総額8.5億円の資金調達を実施した。
これにより、累計20.5億円の資金調達を完了した。
メドメイン株式会社は「テクノロジーでいつどこでも必要な医療が受けられる世界をつくる」をコーポレートミッションとして掲げ、 世界中の医療従事者のパートナーとして、 デジタル病理を支援するAI搭載クラウドシステム「PidPort」の開発・提供を行っている。
メドメインでは、デジタル病理の領域において、病理プレパラートのデジタル化サービスの提供に始まり、遠隔地の施設間をクラウドでつなぐ遠隔診断支援、病理AIによる高精度で迅速な解析結果の提示と、一気通貫したサービスの提供を行ってきており、多くの施設で活用されている。
また、同社のコア技術である病理AI開発においては、転移学習によってAI開発を高速化させる独自基盤技術の創出に成功し、全身の多臓器においてがん検出可能な病理AIを有している。
今回調達した資金は、主に病理AI開発をはじめとしたソフトウェア開発、デジタル化領域への設備投資、営業体制の強化および医療機器承認申請のために投資する予定である。
世界的ながんの診断件数の増加に伴って、病理診断・検査の数が大きく増加している中、慢性的な人手不足の状況があり、医療機関の労働負荷は非常に大きくなっている。
病理診断領域は、長らく従来の物理的なプレパラートによって診断が行われているが、メドメインではデジタル化サービスの提供及びデジタル病理支援AI搭載クラウドシステム「PidPort」の提供により医療機関の支援を行っている。
PidPortは現在、医療機関どうしの遠隔診断支援やコンサルテーション、複数施設で連携したカンファレンスの開催、学会での利用、講義や研修会などの教育利用、大学や企業における研究や精度管理等、幅広いシーンで利用されている。
今後、更なる機能強化や周辺システムとの連携によって、より利便性を高めて活用できるように改良を進めていく。