原子力機構発ベンチャーの株式会社エマルションフローテクノロジーズがシリーズBにて13.5億円の資金調達ー累計調達額は約20億円に
uniqorns編集チーム 2024.03.08
茨城県那珂郡東海村に本社を構える株式会社エマルションフローテクノロジーズ(EFT)は、国立研究開発法人日本原子力研究開発機構(原子力機構)発のレアメタルリサイクルベンチャーとして、Value Chain Innovation Fundをリード投資家とする第三者割当増資を実施し、13.5億円の資金調達を行った。これにより、EFTは創業以来累計で約20億円の資金を調達した。
EFTは、エマルションフローという原子力機構が開発した革新的な溶媒抽出技術を活用した事業を展開している。エマルションフローは、低コストで高効率に高純度な元素分離を可能にする技術であり、レアメタルを取り巻く社会課題の解決に寄与できると期待されている。
特に、EFTはリチウムイオン電池のレアメタルリサイクルのための商業プラントの開発を加速し、エマルションフローを普及するためのトータルサポート事業とグローバル展開の強化に取り組む予定である。
シリーズBラウンドの第三者割当増資引受先には、Valuechain Innovation Fund投資事業有限責任組合、本田技研工業株式会社、リアルテックファンド4号投資事業有限責任組合、SMBCベンチャーキャピタル7号投資事業有限責任組合、三菱UFJキャピタル8号投資事業有限責任組合、ニッセイ・キャピタルサステナビリティ課題解決ファンド1号投資事業有限責任組合、株式会社MOL PLUS、静岡キャピタル9号投資事業有限責任組合、みずほ成長支援第5号投資事業有限責任組合、未来創造投資事業有限責任組合、NCBベンチャー投資事業有限責任組合、OCP2号投資事業有限責任組合、KDDI Green Partners投資事業有限責任組合が含まれている。
EFTは今回の資金調達をもとに、リチウムイオン電池のレアメタルリサイクルのための商業プラントの開発を加速し、エマルションフローを普及するためのトータルサポート事業とグローバル展開の強化に注力していく。また、資金調達により、トータルサポート事業の拡大、グローバル展開の強化、チーム強化にも取り組む予定である。