欧州の菌糸体新興企業Infinite Rootsが5,800万ドルの資金調達
uniqorns編集チーム 2024.01.25
ドイツのバイオテック企業であるInfinite Roots(旧Mushlabs)は、キノコの根であるマイセリウムを利用した製品の開発に取り組んでいる。同社は、ヨーロッパにおけるマイセリウム技術への最大の投資の1つとなる、5800万ドルのシリーズBラウンドを終了した。
このラウンドは、Hariboの子会社であるDr. Hans Riegel Holding(HRH)をはじめとする投資家グループによってリードされた。
Infinite Rootsは、新たな資金を用いて商業的な成長を遂げ、生産能力を拡大し、ローンチ活動に投資する予定である。
マイセリウムは、キノコの非生殖部分であり、栄養素を吸収するために食べ物を分解する酵素を分泌する。この特性を生かして、マイセリウムは布地や建材などさまざまな製品に転用することができる。しかし、Infinite Rootsは競合他社との競争も予想される。米国のMeatiは2億7450万ドル、Nature's Fyndは5億9600万ドル、Myco Technologyは2億7600万ドル、Enoughは1億2170万ドル、Quornはさらに多くの資金を調達している。
Infinite Rootsは、ドイツの大手醸造所と提携して自社の生産拠点を確保する予定で、既存の施設と協力して原料を生産することで設備投資を抑える。また、他の産業へのマイセリウム技術の応用も検討している。
Infinite Rootsの資金調達により、マイセリウム技術の拡大が進み、産業規模の施設へのアクセスが重要になってきていることが明らかになった。