韓国のMyrealtrip社、5,600万ドルの新規資金調達で旅行業界の回復を狙う
uniqorns編集チーム 2024.01.19
韓国の旅行テック企業であるMyrealtripが、シリーズFの資金調達で5,670万ドル(756億韓国ウォン)を調達したことが発表された。この資金調達により、同社は事業と製品のイノベーションを加速し、採用を拡大する予定である。
2023年第3四半期には、国際観光がパンデミック前のレベルに回復したとする国連世界観光機関の報告書がある。これに伴い、旅行テック企業も事業拡大を加速させる準備を進めている。
現在、同社は韓国に790万人のユーザーを抱え、旅行予約サービスを提供する旅行業界のスーパーアプリを目指している。フライト、宿泊施設、アクティビティ、地元の交通など、さまざまな旅行関連の予約を可能にするため、約2,000の旅行代理店、ホテルプラットフォーム、エアフェア比較サービスプロバイダーと提携している。
Myrealtripの評価額は、前回のシリーズDの時点から3倍に増加し、具体的な数字は明示されていないが、2020年時点で2000億ウォン以上と推定されていた。また、同社の収益は2022年以来3倍に増加し、2023年には746百万ドル(1兆韓国ウォン)の総商品取引高(GMV)を記録した。同社は今年、GMVを倍増させ、EBITDAを1,200万ドルにすることを目指している。
パンデミックのロックダウン中、Myrealtripも他の旅行会社と同様に課題に直面したが、2020年に確保した資本と2022年の債務調達により、パンデミック後の準備を進めることができた。同社は国内旅行の拡大だけでなく、いくつかの企業買収や戦略的投資も行っている。また、AIチャットボットを使用した顧客サービスを提供しており、2026年の上場を計画する前に、AI機能を含む技術への投資をさらに行う予定である。
シリーズFラウンドでは、既存投資家のBlueRun Ventures KoreaとIMM Investmentが共同リードし、これまでの創業以来、約1億1300万ドル(1500億韓国ウォン)の資金調達を行っている。初めて韓国での投資を行うKorelya Capitalや、Vanderbilt Universityの基金、Altos Ventures、Partech Partners、Smilegate、SV Investmentなどの前投資家もシリーズFに参加した。
現在、同社は300人の従業員を抱えている。